当店で扱っている水耕栽培用の肥料に「第一リン酸アンモニウム」があります。
別名「燐酸アンモン」あるいは「リン酸二水素アンモニウム」ともいいます。
肥料としての販売なので、常時売れているのですが、夏になると更に売れ出します。
何に使うのかというと、夏休みの自由研究。
アンモンの結晶を育てて、それを夏休みの課題にするらしいのですね。
この溶液を作って、それを徐々に冷まし、水分を蒸発させていくと、徐々に結晶が出来てくるという仕組み。
時間はかかりますが、かなり大きな結晶になるようです。
その様子は、こんな感じ。(別サイト)
http://blog.livedoor.jp/giraffe_lucy/archives/1140326.html
当店販売のものは白色なので、こんなにきれいな色にはなりませんが、お試しになってみてはいかがでしょうか?
で、肥料のハナシに戻りますが。
このアンモン肥料は、アンモニア性窒素 11%、水溶性りん酸 61%含みます。
窒素にはアンモニア態窒素と硝酸態窒素があります。
たんぱく質が分解されてアミノ酸を経て、まずアンモニア態窒素になります。
ここまではアンモニア化成菌の仕事。
アンモニア態窒素は、その後硝酸菌の働きで硝酸態窒素に変わります。
よく、植物は硝酸態窒素しか吸収できないという論がありますが、そんなことはありません。
植物はアミノ酸でもアンモニア態窒素でも硝酸態窒素でも吸収します。
ただ、植物によって大きくその好みは変わるようです。
で、この第一リン酸アンモニウムですが、アンモニウムという名前から想像できるように、アンモニア態窒素を含んでいます。
この配合比率からして、洋ランに合いますね。
洋ラン、特に着生蘭は、アンモニア態窒素を好むとされます。
更に高濃度のりん酸は花芽分化にも最適。
洋ランの液体肥料にぴったりというわけです。
自作肥料にもおススメです。
ぜひお試しください。
◆物理的及び化学的性質
名称:リン酸二水素アンモニウム
別名:第一リン酸アンモニウム、リン酸一アンモニウム
化学式:NH4H2PO4
形状、色:白色の結晶又は結晶性粉末
http://www.tama5ya.jp/product/968