そろそろバラが一段落。
続いてアジサイの季節となりました。
ピンクのアジサイ、青色のアジサイ、そして白いアジサイ。
同じアジサイなのに、色が違うのはなぜか?
これは品種によることもありますが、よく知られているのは土の酸度によって色が変化すること。
もともとアジサイはピンク色の花色なのですが、土の中に含まれるアルミニウムを吸収すると、アルミニウムと花色を形成するアントシアニンが結合して青くなります。
土中のアルミニウムは酸性だと溶けて水溶性になるので、土が酸性だと青い色のアジサイとなります。
土が中性~弱アルカリ性だと、アルミニウムが存在しても不溶性なので、アジサイに吸収されず、アジサイ本来の花色ピンクになります。
アジサイの鉢植えを作っている生産者は、この性質を利用して、ピンク色や青色、またそれらを混ぜた商品を作ったりします。
◆青いアジサイを作る場合は…弱酸性土壌
土壌は、硫黄や有機質の肥料を使い続けると、酸性土壌になります。
◆ピンク色のアジサイは…中性~弱アルカリ土壌
石灰を撒くとアルカリ性になります。
では、紫色を作るのはどうするのか?
きれいな紫色を作るのは結構難しく、赤色系品種のアジサイを酸性土壌に植えたり、青色系品種のアジサイをアルカリ土壌に植えたりして、コントロールするようです。
庭の片隅にアジサイを植えておくと、その花色で土壌が酸性かアルカリかの判断できますので便利かもです。
なお、白いアジサイは、もともと花色色素のアントシアニンを持っていないので、土の酸度に関係なく、白い花を咲かせます。
ところで、酸度の調整ですが、アルカリにするのは石灰を撒けばいいので簡単ですが、酸性にするのは結構難しいです。
これらの酸度調整剤をご活用ください。
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