植え込み材料を吟味するときに、植物に合った保水性、排水性は気にしますよね。
湿り気が好きな植物には保水性を重視してピートモスなどを多めに入れる。
一方で乾燥気味に育てる場合は排水性を重視してパーライトや軽石などを多めにする。
などなど・・・
しかしいずれにしても夏の散水回数は増え、それに伴い作業も増えることになります。
毎日の散水が必要なため、夏場の旅行を断念する人もいます。
そんなときに役立つのが、土壌に混ぜておくことで散水回数を減らせるスーパーソーブです。
スーパーソーブは緑化事業などで使われている環境緑化用のプロ用土壌保水材です。
高分子素材の保水剤で、紙おむつに使われている吸水ポリマーを思い浮かべればイメージがわくと思います。
スーパーソーブはこの高分子素材でも土壌専用の高分子保水材を使用した製品です。
原理ですが、土壌が乾燥すると含んでいる水を放出して植物に供給します。
植物が水が足りているときは、自重の150-200倍の水を吸収し、植物に必要な時に備えて水タンクよろしく蓄積します。
用途としては、樹木や花の植え込み、芝の張り付け、播種時に土壌に混合したり、また法面緑化の吹付け資材への添加により、散水量や散水回数を減らすことが可能になり、管理の省力化に役立ちます。
スーパーソーブの有効性は土壌中ではなんと3年間保持、地表では1ヶ月程度維持します。その後は自然に分解します。
使用方法は簡単です。
培養土調合の際に混ぜ込みます。
標準使用量は土壌1立方メートル当り1kg です。
スーパーソーブは粒度があります。
粗粒タイプはスーパーソーブ-C。
樹木・花壇の植え込み用として使用します。
細粒タイプはスーパーソーブ-F
芝生の張り込みに向きます。
夏の定番といえば、スプリンクラーですが、このスーパーソーブも省力化にお役立てください。