ドクダミは昔から重宝されている薬草です。別名「十薬(ジュウヤク)ともいわれ万能の解毒薬。わざわざ植える人もいます。
しかし一旦植えたら、駆除が難しい雑草となることまちがいなしです。
ドクダミは地上部の葉を持って抜こうとしても、地上部だけちぎれて根が残ります。
この根は地下茎となっていて地下に張りめぐらされ、再び地上部を茂らせます。
根絶するのが難しい植物です。
そこで登場するのが除草剤です。
やっかいなドクダミにも除草効果を発揮するのがこれ。
ネコソギWクイック微粒剤は葉から薬剤を吸収し、根まで効果が出るタイプのグリホサート系の除草剤です。植物特有の生理代謝に作用するので枯らしにくいドクダミにも効果を発揮する除草剤です。
グリホサート系除草剤のいいところは、土に触れると成分は土壌微生物により分解されることです。
したがって根からは吸収されないので、庭木(つつじ類・つばき類のみ)の下草除草にも使えます。土壌汚染を気にすることがありません。
補足効果として散布後2-3日で枯れ始め、新たな雑草の発芽を約3ヶ月抑えます。
さて、この除草剤を使えば、厄介なドクダミも駆除することができますが、ちこっと発想を変えて、ドクダミを利用してしまうというのはどうでしょう?
前に述べたように、薬草でもあるドクダミ。
このドクダミを、食酢に漬け込んで抗菌作用のあるドクダミ酢を作ってみては?
作り方は簡単。
ドクダミ100g(生、もしくは乾燥させたもの)
高酸度(10%)食酢1L。
適当な容器(ガラス瓶やポリ容器)にドクダミを入れる。
そこに食酢1Lを加える。
一ヶ月寝かせる。
※カビが生えるなど、発酵変質が認められる場合は、クエン酸などの酸を加えて発酵を抑える。
これを、500倍~1000倍に薄め、散布するとうどん粉病に効くとされています。抗菌作用があるのでその他の病害にも効くのではないかと思います。
食酢を木酢液に変えれば、各種有機酸の効果で、植物を元気にする作用も。
ぜひお試しください。