ココチップの塩分濃度=EC値についてご質問が多いので、ちょっと簡単にまとめたいと思います。
結論は「ココチップのEC値は通常の栽培では問題にならない」です。
EC値とは電気の通りやすさをあらわした数値です。
EC=電気伝導率=Electrical Conductivity)
なぜ、電気?
というのは、電気が通らないと植物は肥料分を吸収できないため、電気の通りやすさが重要になるのです。
例えば、純水は電気を通しません。EC値が0=ゼロの状態。
そこに肥料分を少し加えていくと、電気が通りやすくなってきます。
更に肥料分を追加していくと、EC値がどんどん上がります。
土壌診断でEC値が高いとでた場合は、その土壌に含まれる塩類=肥料分が多いということになります。
つまりEC値が高いのは塩分(食塩)が含まれているのではなく、様々な塩類=肥料分が含まれているということなのです。
EC値が高い=塩類が多い=塩化ナトリウム(食塩)の濃度が高い、ということではありませんのでご注意ください。
このように誤解されている方も多いようですが。
で、お問合せの多いココチップ。
ココチップには確かに塩化ナトリウムは含まれていますが、同時にカリウム分やミネラル分も塩類として含まれています。
カリウムやミネラルは肥料として使えますので、これら塩類を除去してはもったいないのです。
塩化ナトリウム濃度も通常使うには問題ない程度ですので、安心してお使いください。
◇低EC値のココソイルについて。
当店では、ココソイルの低EC値品を販売しています。
これらは、特に高EC値に敏感な植物、それも幼少苗にお使いいただくものです。
塩基類に弱い作物を栽培される場合はご検討ください。
ココチップの塩基類については以下のEC値を参考にしてください。
ココソイルLowEC:0.5ds/m
ココソイル:0.5~2.5ds/m
ココチップ:4.96dS/m
◆塩類濃度抵抗性が弱い作物:
イチゴ,レタス,ミツバ,インゲン,ソラマメ,サツマイモ
◆塩類濃度抵抗性がやや弱いもの:
キュウリ,ナス,ネギ,ピーマン,ニンジン,トマト,メロン,スイカ,カブ
◆塩類濃度抵抗性が強いもの:
セロリー,ダイコン,キャベツ,ホウレンソウ,ハクサイ,トウモロコシ,チンゲンサイ,タイサイ
【おススメの資材】
【売れ筋】ココチップ2S(8-12mm粒)【4cu.ft圧縮】
【低EC品】ココソイル スーパーLowEC(粒度:6mm)