[217]肥料の臭い
肥料を購入予定のお客様からよく聞かれることに「臭いますか?」があります。
臭いを気にしないで撒ける田舎ならともかく、住宅地では臭いは深刻な近所迷惑になります。
肥料が臭うかどうかの臭気指数というものも存在しますが、実際にところ主観的なものもありますので、その判断は実際には難しいと思います。
ただ、肥料というものは散布を前提に製造されていますので、臭い対策も当然考慮されています。
なので、市販されている肥料はそのまま散布する分にはなんら問題が起きるものではないと思います。
ただし、生の有機物(油かすやふすま、大豆かすなど)を散布し、その後水分を含み、酸素不足の状態になれば腐敗し強烈な悪臭を放ちます。
また、生鶏糞や生牛糞も匂いが強いためそのまま散布することは農家さんでもしないです。
悪臭は腐敗菌の仕業で、それが病害の元になるからです。必ず発酵済みの肥料を使用します。
では、臭いが全くない完全発酵済みの肥料が良いかと言うと、これも微妙です。
臭いがあるということはそこに食い物があるということで、良いも悪いも微生物が寄ってきます。
完全に発酵して無臭になったものは食うところが無いので微生物もそっぽを向きます。
- 未発酵のものは病気の元になる。
- 完全発酵のものは効きが弱い。
このあたりが難しいところです。
有機肥料を購入し、使用する場合は一次発酵が済んで、二次発酵前のいわゆる「ぼかし」肥料が失敗が無くお勧めです。
なお、肥料は散布後、耕耘することを前提として製造されていますので、散布後は覆土することをお勧めします。そのほうが肥料効果も安定します。
◆お勧めのぼかし肥料一覧
http://www.tama5ya.jp/product-list/143
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