今日はりん酸肥料の話です。それも2種類のりん酸が効いてくれる優秀な肥料。
それが「35%ダブルりん酸苦土肥料」です。
りん酸というと、花芽形成、果実多収が思い浮かびますが、肥料成分の中でもりん酸はDNA構成に深く関わっていて、細胞の形成、細胞の分裂生長、光合成作用、呼吸代謝などを活発にします。
肥料というと窒素成分が主体のように思いがちですが、むしろりん酸をどう効かせるかが最も重要な栽培のポイントといえるのです。
で、この「35%ダブルりん酸苦土肥料」は即効性りん酸と緩効性りん酸の両方を含む肥料+苦土効果という欲張った肥料。
- 生育初期には「水溶性」りん酸が効きます
- 生育中期から「く溶性」りん酸が効いてきます
水溶性とく溶性両方のりん酸をバランスよく含んでいます。この肥料を与えることで、作物の生育初期から後期まで効率良くりん酸が効き健全生育に貢献します。
なぜ苦土(マグネシウム)が付加されているのか?
これには訳があってりん酸が良く働くには苦土が必要だからです。
「35%ダブルりん酸苦土肥料」にはりん酸の働きを高める苦土が配合され、この苦土はりん酸と結び付き、りん酸苦土の形で存在しています。そしてりん酸苦土は単体の苦土よりも肥効が高いことが知られています。
その苦土も「水溶性」苦土と「く溶性」苦土の両方を含み、長く効く苦土肥料となっております。
さらに、りん酸を土壌に固定されにくくするケイ酸も含んでいます。
まさに、りん酸を効かせる事に特化した肥料それが「35%ダブルりん酸苦土肥料」です。
- 窒素は足りているが、りん酸が不足している圃場
- バラなどの花木の花芽分化を促進したい場合
- 背丈を抑えて、がっちりとした株を作りたいとき
- 果樹園などで収量を増加したいとき
- 葉物野菜などの品質を向上したいとき
にお使いください。
この肥料は長期に渡って肥効が続きますので、できるだけ元肥にお使いください。寒肥もしくは苗を定植する時期が適期です。
なお、この肥料はりん酸苦土しか含まれていませんので、いつもの肥料は通常通り施肥してください。