◆読者からの質問
草木灰を元肥として使用する場合1坪に対して何グラム必要でしょうか、他に元肥を入れる必要はありませんか、家庭菜園。
初歩で何もわかりません、追肥は草木灰を水で溶かして直接降りかけても影響はありませんか、ご指導お願い致します。
◆たまごやの回答
お尋ねの件ですがまず、草木灰は草木を焼いた灰ですが、これに含まれる成分はリン酸と加里(カリウム)です。窒素は燃やされてほとんど含まれていませんので、元肥単用としては不十分です。
元肥として使う場合は別途窒素分が含まれた肥料を同時施肥する必要があります。当店扱いで言えば、かつおくん(4-6-1)、創美味3号(8-5-5)、超味源(5-4-1)など。このうちどれかを使い、補佐的に草木灰を使うといいでしょう。
使う量は土壌の残留成分と植える作物によって異なりますが、1坪あたりおおよそ、
創美味3号…200-300g
草木灰…50-150g
です。
前作で多めに肥料を与えている場合は少なめにします。
「草木灰を水に溶かして追肥として与える」とのことですが、草木灰に含まれるリン酸、加里はく溶性なので水には溶けません。草木灰は水に溶くのではなく、定植前に土壌に混ぜ込む使い方がよろしいかと思います。また草木灰はアルカリなので酸性土壌に傾いている場合は補正されますし、消毒にもなります。種ジャガイモの植え付けには欠かせません。
追肥は、即効性を期待しますので有機質のものではなく、液体肥料や化成肥料がいいです。追肥は必ず必要なものではないので、作物の生長を見ながら決定してください。
ちなみに草木灰は燃焼温度によって成分が異なります。
当店扱いのアミノール草木灰は
リン酸:19%(内水溶性利リン酸…1.5%)
加里:14%(内水溶性加里…3.0%)
苦土:10%
となっております。
推奨施肥量は
3.3㎡(1坪)あたり約150g
です。