住宅密集地では園芸に使う肥料が匂うと近所迷惑になり困ったことになります。そこで匂いの少ない完熟肥料や匂いのない化成肥料を使うことになるわけですが、しかしズバリ肥料は匂うほうが効きます。
有機肥料は有機物が原料なので、微生物の力を借りて無機質に変換し、それが植物に吸収される肥料となります。その微生物を呼ぶのにどうやら匂いが必要なのです。したがって匂いのある肥料は微生物相を豊かにし、結果として植物の発育が良くなるのです。
ただし匂いといっても腐敗臭は困ります。余計な微生物(フザリウム菌など)が寄ってきますし、虫も寄ってきてしまいます。生ではなく、かといって無臭の完熟でもなく、半熟くらいの肥料が望ましいです。
で、当店でお勧めの「匂いのある肥料」といえば…「活き活きカツオくん」です。
この肥料、裸では運送拒否されるくらいかなりクサイです。といっても腐敗臭ではなく「かつお」独特の発酵臭です。カツオくんはアミノ酸が豊富に含まれているので有機100%でありながら即効性があり、トマトや夏野菜などすぐに肥料を効かせたいときにとても良い肥料です。
マンションや集合住宅のベランダなどでの有機栽培の場合、カツオくんを使う場合は土に埋めて使用します。土に埋めればニオイは気になりません。むしろ保管時に匂いますので保管場所に気をつけてください。
カツオエキスも効きますよ。こちらも臭いですが、葉面散布での効果は抜群なので農家さん鼻をつまみながら使っているのが現状です。とにかく翌日には効果が出るのですから。
ぜひ、皆さんも臭い肥料を使ってみてください!
※かつおくんは生産終了しました。(2015年追記)
代わりに超味源をおススメします