◆読者からの質問
今年の稲作にバットグアノを試したい。効果はあるか?
◆たまごやの回答
バットグアノは水稲に使えます。含まれるリン酸とフミン酸は糖度の向上や食味の向上に効果があります。また、含まれるカルシウムは倒れやすい稲の倒伏防止に効果があります。
バットグアノは水に溶けにくい「く溶性リン酸」が主体なので流亡しにくく、また根の酸に触れることで肥効があがります。したがって元肥として土中に混ぜて使うのが王道です。これは水稲の場合も同じです。
代かき前に元肥を投入する際に同時に与えて耕耘してください。バットグアノは窒素分を含みませんので、窒素肥料は通常通り与えてください。
与える量は、水稲の場合リン酸肥料はP成分で6kg/10a程度が必要です。したがって肥料(25%リン酸全量)としては24kg/10aが計算上の投入量となりますが、有効率や流亡することを考えればトータルで80-100kg/10aが基本量となります。通常は100kg投入することが多いです。元肥投入時に全量施用します。土壌の状況によって増減してください。
粉状と粒状のどちらがよいかということですが、粉状のものを撒きやすいように固めたものが粒状です。成分の違いはありません。コストを抑えたい場合は粉状を、機械まきをする場合は粒状がよいでしょう。
なお、粉状はかなり微細粉のため風で舞います。取り扱いはやや面倒なのでそのあたりご了承ください。
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