「元気くん」という良い有機配合液体肥料があります。
通常有機肥料は微生物が分解してから効くので時間がかかる(=緩効性)のですが、「元気くん」にはアミノ酸が多く含まれており、アミノ酸はそのまま植物に取り込まれるため、有機でありながらすばやく効きます。速攻で効かせたい場合や、悪天候が続くとき、微生物の活動が緩慢になる低温時にもすばやく効かせる効果があります。
元気くんの肥効の源は、配合されているコーンスティープリカーにあります。コーンスティープリカー(Corn Steep Liquor=CSL)はコーンスターチ(トウモロコシデンプン)を精製するときに出る副産物です。
コーンに限らず穀物からでんぷんを取り出すときに乾燥した穀物を挽いてそこからでんぷんを得る方法をドライミリングといいます。
それに対し、ウェットミリングという方法があります。これは物理的に挽くのではなく、化学的に抽出する方法です。コーンスターチを作る作業ではこのウェットミリング法を使用します。
まずコーンを亜硫酸水に浸け、50℃に保ち約2日間浸漬します。トウモロコシが柔らかくなったところで、次行程にまわされます。後にはこの浸漬液が副産物として残ります。この浸漬液をコーンステープリカーといいます。
コーンスティープリカーはコーンの養分がぎっしり詰まっており、また乳酸発酵が行われているため、アミノ酸、ビタミン、糖類、ミネラルなどが多く含まれ、肥料に最適というわけです。コーンステープリカーは肥料だけでなく抗生物質・酵素類その他の微生物工業や配合飼料等にも使用されています。
栄養豊富なのはわかった。
でも使用された亜硫酸水は安全なの?
心配は無用です。亜硫酸水は二酸化硫黄の水溶液。これはよくある硫黄の温泉と同じです。高濃度の場合は毒性がありますが、0.1%溶液の場合はむしろ硫黄補給の肥料になります。なので、心配することはありません。
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元気くん(植物系有機液体肥料)追肥用液肥20kg
※家庭菜園用には液体1リットル入りもあります。
トーマスくんとセットした商品もあります。
「トーマス最強セット(トーマスくん、穂宝源、元気くん)
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