ホームセンターや園芸店では花苗や野菜の苗が出揃ってきて、そろそろ植え付けの時期がやってまいりました。植え付けの際にはバットグアノをぜひ使ってみてください。
バットグアノはリン酸肥料だから花芽ができる頃効けばいいや、と思っていないでしょうか?
たしかにリン酸は花芽を形成するのに役立ちますが、それ以前に根や茎もしっかりさせる作用があるのです。リン酸は根の細胞分裂にかかわっており、根を伸ばす働きがあります。植え付け初期に効かせることで健全な株に育ちます。その結果、野菜は味がよく、果実は実が多く成り、花は多く咲き花色がよくなります。
植え付け前に用土を配合しますが、その際にはぜひバットグアノを混合してください。バットグアノは鉢の上に置く置き肥えより土に混ぜるほうがいいです。
混ぜる量は…
5号鉢…10~30g
65cmプランター…200g~300g/用土20Lに対して
花壇・菜園…150g/1㎡あたり
これらを、堆肥と共に窒素分を含んだ元肥とともに与えます。バットグアノには窒素分はありませんので単独ではなく必ず元肥と一緒に使います。元肥はバランスのよい創美味6-3-3がおすすめです。
バットグアノにはインドネシア産とフィリピン産がありますが、どちらも珊瑚礁が隆起し、それが侵食されてできた洞くつに住み着いたコウモリが作り出したもので、成分や性質が大きく変わることはありません。共に燐酸とカルシウムなどの微量要素を多く含み、植物に優しく、しっかり効き目を現します。
使い勝手はインドネシア産の粒状のものが粉塵も舞わず、混合するときにも使いやすいです。効果は変わりませんが、粉状のものは粉塵が舞いますのでマスク等をして作業してください。