バラの栽培といえばいままで牛糞堆肥が定番でしたが、最近では馬糞堆肥が人気です。牛糞堆肥も馬糞堆肥も見た目はほとんど同じ。使い方にも変わりはありません。しかし、仕入れてみてわかったのですが、馬糞堆肥と牛糞堆肥は明らかに違いがあります。
それは、温度です。袋詰めの牛糞堆肥は冷たいのですが、馬糞堆肥は一度日光で暖められるといつまでも温かいのです。これは、含まれる微生物の違いによるものと考えられます。
牛も馬も草食動物ですが、その内臓の構造が大きく違います。
牛は胃が4つもある反芻動物で体内に巨大な発酵タンクを持っています。そこで植物のセルロースを分解し、養分を得ます。排出される牛糞は発酵済みでほとんど粕となっています。
一方で馬も草食動物ですが胃は一つ。牛のよう胃袋を4つも持っていません。また牛に比べ動きが俊敏であるように、草食であっても巨大なエネルギーを瞬時に得る必要があります。
そのため、体内に持つ微生物の分布が牛とは大きく異なるのです。馬糞として体外に排出された後も、微生物の働きでしばらくは温かい。馬糞を田んぼに撒くと水温が上がるとまでいわれています。馬糞が堆肥として優れるのはこういった理由によるものなのでしょう。
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