植物の栽培に関して、土壌は団粒構造が良いと昔から言われています。団粒構造になると通気性がよくなり、酸素の供給がスムースになり根張がよくなる。また水遣りをしたあと、団粒構造だと排水がいいので、排水と共に新しい空気が引導され、さらに根張がよくなる。
これが団粒構造でないと、排水性が悪く、通気性も悪く、根が呼吸できないので根張が悪く、ひどくなると根腐れを起こすことになります。
したがって団粒構造にするため、菜園や畑を作るときには地面をよく耕します。プランターや鉢植えの場合は、一番下にゴロ土を入れ、その上には赤玉土の中粒をいれ、最後には赤玉土の小粒を入れたりします。つまり人為的に団粒構造を作っているわけです。
ところが、団粒構造というのは、こういった人為的作業をしなくても自然にできるものなのです。そもそも大地は何億年の昔からほっとけば団粒構造になります。そのころは人類はいませんから、大地を耕す人はいませんね。
では誰が団粒構造にするのか?
それは微生物です。
土の中の粒子は岩石や鉱物、粘土のほか腐植(植物が分解されたもの)でできていますが、これらは電気的にプラスマイナスで引き合って土の粒となっています。さらに微生物の出す分泌物がこれを促進します。こうしてできた団子状の土は、さらに寄り添って大きな団子(1mm~1.5mm)になります。これが団粒です。
人為的に耕すといっても、せいぜい深さ30cmが限界でしょう。しかし、微生物の働きによる団粒構造は深さは関係なく、活動さえすれば1mの深さまで団粒構造にすることが可能です。
土壌をそのような深いところまで団粒構造にするにはアープ・トーマス・オルガ菌配合の「トーマスくん」が役に立ちます。トーマスくんに含まれる、好気性微生物は地表面近くを、嫌気性微生物は地中深くどんどん”耕して”くれます。あなたは何もしなくていい!?
トーマスくんを施用して効果があるかどうかは土を見ればわかります。土をちょっと掘ってみてポロポロフカフカの団粒構造が確認できたら、トーマス君が活躍しています。
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