[44]キトサン溶液の分子量とは?
当店で扱っているキトサン溶液は、原料としては紅ズワイ蟹の甲羅のみを使用しています。北陸、山陰地方の日本海沿岸では紅ズワイ蟹がたくさん獲れます。それを加工して缶詰などにする際に出る廃棄物が甲羅。これが原料です。もちろん国産。
紅ズワイ蟹の甲羅を酸とアルカリで洗浄し、たんぱく質やカルシウムを取り除きます。きれいになった甲羅を再度酸処理(主に食酢)に溶かし水溶液にしたものがキトサン溶液です。
キトサンは化学的に合成したものではなく、天然に存在するものです。グルコサミンなどもこのキトサンで作ります。山野、河川、海に生息する殻の硬い小動物はキトサンでできた甲羅で身を守り生命を維持しています。その甲羅の物質を抽出したものがキトサン溶液です。
キトサン溶液の中のキトサンは、分子=ポリマーの状態で存在しています。分子量が多いと高分子(分子と分子が長くつながっている状態)なので粘性があります。キトサン溶液に粘りがあるのは高分子のキトサンが含まれているからです。
この分子量は植物に吸収されるために大きさを考えなければなりません。農業園芸用キトサン溶液は、潅水に向く分子の大きさのものと、葉面より吸収しやすい分子のものを混合配合してあります。従って潅水、葉面散布どちらにも効果的に使えます。
葉面散布専用のキトサン溶液は葉面より吸収されやすいように分子量を小さくしてあります。そのため粘性は低くなっていますが、分子量が小さいと水にもよく溶けるためキトサンの成分量は逆に多くなっています。
葉面散布専用のいキトサン溶液に「低分子5%」とあるのは全体の5%がキトサンという意味です。これに対し農業園芸用の普通のキトサンは1.5%くらいの含有量となっています。
キトサンが多く含まれる葉面散布用「低分子5%」のキトサン溶液は農業においてここぞというときに効果を必ず発揮する優れたキトサン溶液なのです。
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