冬の三大鉢花といえばシクラメン、ポインセチア、そしてシンビジウムでしょう。今年は作柄もよく、園芸店でもいいものが並んでいるようです。その豪華であでやかな感じが贈答用や年末お正月用として人気です。もらったにしろ自分で買ったにしろ、せっかくの花ですので長持ちさせたいものです。
《シクラメン》
シクラメンは、寒さに強い植物です。むしろ暖かいところにおいて失敗する例が多いのです。花茎がクタッとなったり、葉が黄色くなってくるのは、温度特に夜間温度が高すぎる場合に起こります。昼間でも20℃以下のところで、夜間はできれば10℃、少なくとも15度以下ところに置きましょう。
また、水切れも大敵です。最近では鉢に工夫がされ、底面吸水のシクラメンも多くなっていて水切れは起こしにくくなっていますが、水切れを起こすと極端に生育が悪くなりますので注意が必要です。
花が咲き続けるシクラメンは今の時期でも10日にいっぺんくらいの頻度で肥料を与えます。1000倍くらいの液肥がいいでしょう。
《ポインセチア》
ポインセチアは、シクラメンと逆に夜間温度が高いところを好みます。水遣りも大事で、水切れを起こすといっぺんに赤い葉を落としてしまいます。水切れを起こさないように気をつけましょう。肥料は要りません。
《シンビジウム》
シンビジウムはやはり水やりが大事です。市販のシンビジウムは根が鉢から盛り上がっており、しかもその表面はミズゴケが乾いていて、水をやってもはじいて回りに流れてしまいます。こういう状態のシンビジウムは、ぬるい水をバケツに汲んで、そこにどっぷり30分くらいつける水遣りがベストです。こうしておけば、1週間はほっておいても大丈夫。ネモトにあるバルブがしわしわにならないようよく観察しましょう。
総じて水遣りをするときは、冬の冷水を使うと花とはいえ風を引いてしまいます。手で触って冷たく感じないくらいのぬるい水を使って水やりをするようにしましょう。
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