秋植え球根の代表格であるスイセン。他の球根よりもいち早く咲いて春の訪れを告げる花です。球根は一度植えておけばそのままでも毎年咲かせてくれるので手入れ要らず。暑い夏も特にほりあげなくても花を咲かせます。
しかし、スイセンは手がかからないといってそのままにしておくとだんだん咲かなくなってきます。そういえば葉ばっかりになって元気はいいのだけれど咲かない、と気がつくこともあるのではないでしょうか。
そういう場合は、一度堀りあげて、深植えしましょう。
球根植物の常として分球作用があります。自身を増やすための仕組みですが、これは浅く植わっているとより活発に分球しようとします。これを深く植えることで分球作用を止めるのです。そうすると分球は収まり、球根が充実して花を咲かせるようになるのです。
ショップでスイセンの球根を買うときは、大きく丸いものを。ちょっと押してみて硬いものを選びます。柔らかいものは中が腐っていることがあります。
植え付けは深さ15cmに深植えします、翌年花をたくさん咲かせたい場合はバットグアノを施用しましょう。花色も鮮やかになります。
ところで、スイセンといえば黄色いものが主流でしたが、近年オレンジ色や赤いものが出てきました。もともと春を告げる花は黄色と相場が決まっていましたがその法則も崩れてきているようです。赤いスイセンやオレンジのスイセンが当たり前の時代が来るかもしれません。