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[25]農家が腐葉土ではなく堆肥を使う理由

園芸作業では昔から腐葉土がよく使われてきました。腐葉土は森の中で落ち葉が積もりそれが土に変わる途中経過の産物。用土に混ぜることで、水はけや空気の通り、肥保ちなどを改善する土壌改良剤として用います。肥料分はほとんどありませんので、別途肥料は必要になります。

園芸ではよく登場する腐葉土ですが、農業ではほとんど使いません。なぜかというと、腐葉土には昆虫の卵が含まれていたり、病原菌が含まれていたりするリスクがあるからです。また雑草の種も混じっているでしょう。自然界に存在する以上はそういったリスクも含まれるのです。

農業はある程度効率を重視しますから、病虫害の防除や雑草の除去などに新たな手間をかけることは避けたいと思うわけです。しかし腐葉土のような土壌を自然の状態に回復してくれる資材は必要です。

そこで登場するのが堆肥。堆肥は街路樹の剪定の際に生じる枝葉や、藁、牛糞など排出物を寝かせて発酵させた資材です。発酵の際に生じる熱で雑草の種や病虫害の元となる細菌や虫の卵は死滅しているので、安全に使える資材として定着しています。特に牛糞堆肥は品質が安定している点でお奨めの資材といえます。

当店で扱っている「みずほ堆肥」は、牛の生産で名高い瑞穂農場の牛糞を発酵させて作ったものです。品質には定評があります。また「スーパー源肥」はその堆肥にETO菌(トーマスくん)を配合して、微生物的に活性した堆肥となっており、土壌中に微生物を増やすのに役立つ堆肥となっています。

使用する際は、みずほ堆肥5袋につきスーパー源肥を1袋の割合で混ぜて使うと効果的です。効果は残渣(ざんさ)の分解で顕著です。たとえば、大根やキャベツの収穫の際には余った葉が残渣となりますがこれをほっておくと腐って病虫害の元となります。原肥を配合しますと腐ることなく発酵分解しますので、病虫害も防げます。同時にトーマスくんを使うことも忘れずに。

 

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