この6月も中盤になるとホトトギスの鳴き声をよく聞きます。今日もその鳴き声を聞きましたので見ると鳴きながら空を飛んでいるホトトギスがいました。ホトトギスはテッペンカケタカとかトッキョキョカキョクとか鳴くことで有名です。ホトトギスはカッコウの仲間でウグイスに托卵するために渡ってきます。
さて、バラの季節も終わり、お礼肥えの季節です。次の花を咲かせるためにもバットグアノなどリン酸肥料をたっぷり与えてください。虫除けを兼ねるならニームケーキパウダーを併用してください。ニームケーキパウダーは窒素分も含みますので、併用するとバランスのよい施肥となります。
肥料をやっても効き目がイマイチ、の場合は土壌に問題があるのかもしれません。ということで、今日は第9回の続きとして団粒と単粒についてお話しましょう。
微細粒や単粒土の場合は、保水力がないため地中の水分がすぐに表面に出てきてしまいます。ちょっと晴天が続くと水分は地表に移動し、そしてすぐに乾燥し、表土はパサパサに固まってしまいます。
逆に大雨になると、単粒土はトロトロ状になり、通気性が阻害されて、植物の根の呼吸を止めてしまい、根腐れなどを起こし易くなります。こんな土壌では植物は育ちません。
団粒構造の土壌は、単粒よりも粒が大きく、凸凹も多く、内部に小さな隙間をたくさん持っています。団粒構造は同じ大きさでなくいろいろな大きさの団粒が混ざっています。それが様々な隙間をもった土壌となり、毛管現象で水をしっかりと保持して土が乾くのを防ぎます。
また余分な水は大きな隙間から短時間に排除する機能を持ちます。そして団粒の隙間を通り土中深くまで空気が届く通気性を確保します。このような団粒構造の土壌には有用な細菌、放線菌、その他さまざまな菌群が共存することができるのです。単粒の土ではこういった構造は望めません。
団粒構造にするにはよく耕すのが一番ですが、元々単粒のものをいくら耕してもまた元に戻ってしまいます。団粒構造を維持するには微生物の力が必要です。
団粒構造の土壌作りに効果のあるのが微生物群「アープトーマスオルガ菌(商品名:トーマスくん)」です。
トーマスくんは、好気性菌40%嫌気性菌60%を主軸に、放線菌、窒素分解固定菌、光合成菌など60種あまりの有効善玉菌のみをバランスよく配合した複合菌体。有機質や土中の残渣等の分解や植物との共生により、土づくりはもちろん、植物の健全育成を促す人畜無害の「生きている微生物資材」なのです。
トーマスくんは深く浸透し、なんと深さ1mのところまで土壌をふかふかに仕上げます。最初はちょっと信じられないですが、使ってみるとそのすごさがわかります。ぜひ一度使ってみてください。