[07]「発酵済肥料」と書かれた肥料を使う時は要注意

市販の肥料には、発酵済と書かれたものも多くあります。発酵済ならば、それ以降の発酵は無いと考え、植物に触れるような施肥をしても大丈夫と思いがちです。

しかし、発酵済の肥料といっても、完全に発酵しきっていないものが多くありますので、注意を要します。

まず鶏糞系の発酵済肥料は、まず怪しい。開封して匂いをかいで鶏糞臭くなくても、施用後に再発酵することが多いです。牛糞系は鶏糞系より安全ですが、それでも未分解の有機質を含んでいることがあります。

未分解の有機質を含んだ不完全発酵肥料を植物に与えると、根をいためる結果となります。また、未分解物質がフザリウム菌などにより腐敗するとアンモニアガスを発生し、植物全体に影響を与えることとなります。

肥料を与えるときは、不完全発酵かなと疑ってかかり、施用するときは定植前10日くらいに施用しておき、ガスを抜いてから定植するようにします。

前置きの期間が取れないときは、根に触れないよう、半径を広く取って施用します。万一の発酵熱・発酵ガスから植物を守るためです。

一番安全なのは、土の中に混ぜず、置き肥とすることです。置いただけでは肥料効果が薄いような気がしてしまいますが、そんなことはありません。肥料分は徐々に土の中にしみこんで行き、しっかり肥効があります。

自然界では、落ち葉は土の上に重なっていきます。動物や昆虫の死骸も地面の上に重なりそして分解されていきます。決して地中で分解が行われることはありません。そう考えると、肥料をわざわざ土に混ぜることも、むしろ不自然。置き肥えこそ自然のルールに沿った方法といえるのではないでしょうか。

上振りで十分効果のある海藻粉末

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