[06]トマトの水耕栽培にキトサン溶液を使う
たまごや商店でもメインの商品である「キトサン溶液」。一般園芸ではあまり知られていませんが、果樹や生産農家では増収・品質向上に欠かせない資材となりつつあります。もちろん家庭菜園などでも手軽においしい野菜を作ることができますので、一般園芸でも大いに使っていただきたい資材です。
キトサンは農薬でも肥料でもありませんが、植物をとても元気にします。一応農業園芸用として販売しておりますが、同様の製品は食品加工や化粧品にも使われているのです。
キトサンは植物の細胞を活性化し、病気に対する抵抗力を増します。その結果農薬を減らすことができますので、農業現場では積極的にキトサンを使用する場面も増えてきています。
たとえば、トマトの水耕栽培を行っているA農家さんの場合。ハウスの中に細霧システムを導入し500倍に薄めたキトサン溶液を定期的に葉面散布したところ次のメリットを挙げています。
- 農薬に比べ安全に作業ができる
- 病気に対して耐性が増す
- 病気が進行している場合でも耐性が増す
そのほかにも、低硝酸化剤とカルシウム強化剤を定期的に葉面散布しているとのことですが、その結果としてトマトの糖度を上げることに成功しています。
キトサン溶液は凝集力があるため、他の資材と同時には併用できませんが、このような交互の使い方をすることで、より安全でおいしい作物を消費者に届けることができると、今後のキトサン使用方法に期待を寄せています。
キトサン溶液は作物全般に使えますが、特にトマト、ナス、イチゴ、桃、などによく効果を発揮します。一味違う作物作りにキトサン溶液を使ってみてはいかがでしょうか?
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